Apple Payにはデメリットはあるの?
例えば、カード会社のポイントの他にも共通ポイントや独自のポイントがありますが、これらのポイントはどうなるのでしょうか?
基本的には、Apple Payでの支払いでは、ポイントが付かなくなったり不利になったりするケースが多いです。
この件に関しては、Apple Payのデメリットと言わざるを得ません。
例えば、JCBカードの「QUICPay(nanaco)」では、セブンイレブンで利用する場合、JCBのポイントとnanacoのポイントの二重取りが出来ます。
ところが、Apple Payに登録したJCBカードで支払う場合は「QUICPay」になりますが、「QUICPay(nanaco)」ではないためポイントの二重取りは出来ません。
ですから、セブンイレブンで買い物する際は、Apple Payではなくて通常の「QUICPay(nanaco)」で支払うほうがお得だということになります。
その他のコンビニではどうでしょうか?
ローソンの場合、Apple Payで支払うだけではPontaポイントはたまりません。
ファミリーマートのTポイントでも同じです。
ポイントを貯めるためには、それぞれのカードを別に提示する必要があります。
それぞれのアプリがあるので、カードは持ち歩く必要もありません。
セブンイレブンと違うのは、セブンイレブンのnanacoはカード自体が電子マネーで、カードを使用することに対してポイントが貯まるのですが、PontaやTカードは共通ポイントなので提示すればポイントが貯まります。
この点では、セブンイレブンのnanacoが一番不利だということになります。
では、ローソンでdカードを使用する場合はどうでしょう?
ローソンで、Apple Payにdカードを登録して支払いを行った場合、ローソンでの3%割引きは適用されます。
しかし、1%のdポイント付与は受けられません。
この場合、dポイントクラブアプリの「モバイルdポイントカード」を開いて、支払う前に提示する必要があります。
それを提示してから、Apple Payで支払うことになるのですが、1つのスマホで行う必要があるので手間がかかったりします。
また、混んでいる時間帯だと、並んでいる人がイライラしてしまう可能性もあります。
これは、TカードやPontaカードのアプリにも言えることですが…
そうなると、dカードを1枚提示して支払いを行うほうがスムーズに済むかもしれません。
また、Apple Payは、「おサイフケータイ」よりも対応している電子マネー・ポイント・チケット等のサービスが少ないです。
この点でいうと、デメリットかもしれません。
Apple Payが使えるのは、主に下記のサービスになります。
- iDまたはQUICPay
- モバイルSuica
- ANA SKiPサービス
- 対応しているアプリやWebサイト
Apple Store、giftee、じゃらん、出前館、全国タクシー、Tohoシネマズ、Base、Minneなど
使える主な店舗は、下記になります。
Apple Store、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、サンクス、Kマート、ユニクロ、すき家、コジマ、ビッグカメラ、ソフマップ、Eneos、マツモトキヨシ、日本交通
他でも述べましたが、Apple Payは、PASMO/SMART ICOCA/PiTaPaには対応していません。
これから先、使えるサービスも増えていくかもしれませんが、現状では「おサイフケータイ」のサービスに比べると、若干見劣りがするかもしれません。
しかし、「おサイフケータイ」が有料なのに対して、Apple Payの「Suicaアプリ」は年会費無料だということを考えれば、充分メリットは大きいのではないでしょうか?
日本で購入したiPhone7のApple Payは、海外でも使えるの?
最近SimフリーiPhoneを海外で使用する人が多いので、もしかしたらApple Payも海外で使えるのではないかと思う方もいらっしゃると思います。
実際、私も近SimフリーiPhone7 plusを持っているので、海外で使えないか考えたことがあります。
結論から言いますと、ある条件が揃えば技術的には可能ですが、事実上はかなり難しいです。
この件をネット検索すると、「国内のApple PayはFelica仕様なので、海外とはシステムが違うため使用できない」という情報が多いです。
ですが、そもそもそういうことではなくて、登録しているクレジットカードが日本で発行されたものだから使えないらしいです。
日本のiPhoneの「Walletアプリ」内に、海外で発行されたクレジットカードの登録する事自体は可能だということです。
また、海外で購入したiPhoneの「Walletアプリ」内に、日本で発行されたクレジットカードを登録するのも可能だということです。
但し、発行が違う国のカードを登録する時には、「設定」⇒「一般」⇒「言語と地域」のところで、「地域」をその国に変更する必要があるそうです。
カードの登録さえすれば、「地域」は元に戻しても問題はないということです。
そして、海外で発行されたカードの登録自体は可能なので、違う発行国のカードが混在するのも問題ないという事です。
ということで、Apple Payの決まり事として、
A国で購入したiPhoneの場合、B国で発行されたクレジットカードの登録はできるが決済は出来ないということなので、
- 日本で発行されたカードは、海外で使うことは出来ない。
- 海外で発行されたカードは、日本で使用することは出来ない。
ということになります。
但し、Suicaアプリで新規発行したSuicaに、アメリカのクレジットカードからのチャージは出来るそうです。
ということは、日本で購入したiPhoneなら海外発行のカードで直接の決済は出来ないけど、Suicaにチャージすれば鉄道でもお店でも利用できるということですね…
実際、アメリカに駐在している知り合いの日本人が、年に何度も日本に帰ってくるので、日本のAppleショップでiPhone7を購入したそうです。
それで、ネットで検索して見つけた情報をご自分で試したということですので、その方にリサーチした事を書いてみました。
結論
「Apple Payは海外でも使えるの?」という質問の答ですが、
- 日本で購入したiPhoneに、A国で発行されたクレジットカードを登録すれば、A国では利用できる。
- A国で購入したiPhoneに、日本で発行されたクレジットカードを登録すれば、日本では利用できる。
ということになるので、
もしフランスに旅行に行った場合、日本で購入したSimフリーのiPhone7に、フランスで発行されたクレジットカードを登録すれば、そのままApple Payを使用することは可能だということになります。
巷にあふれている、「国内のApple PayはFelica仕様なので、海外とはシステムが違うため使用できない。」と言う情報は、間違っているという事ですね…
但し、海外で海外発行のクレジットカードを所有するためには、カードの発行国に住所や銀行口座があり収入もある人に限られてしまいます。
ですから、日本からの駐在員、海外に引越して仕事をしている方や、お金持ちで海外に不動産を所有し長期ビザを持っている方は可能かもしれませんが、普通に日本で働いている方が海外のクレジットカードを所有するのは事実上無理だと思います。
ということで、技術的には可能だが、大抵の方は不可能だということになります。
Apple Payが入ったiPhoneを紛失したら?
Apple PayはiPhone内に電子マネーやクレジットカードなどのデータをそのまま残しているわけですから、もし紛失したり盗難にあった場合は心配ですよね?
Apple Payを使っている端末を紛失した場合には、「iPhoneを探す」機能で紛失モードに設定すると、簡単にApple Payの利用を一時停止ができます。
また、新しいiPhoneやApple Watchに、Suicaのチャージ残高や定期券を移行することも可能です。
これは、新しいiPhoneやiCloudから操作することが可能です。
盗難などではなく、単純に古いiPhoneから新しいiPhoneに入れ替える場合、端末に紐付ける事が出来るSuicaは一つだけなので、最初に古いiPhoneのデータを削除する必要があります。
削除したら入金データなどはどうなるの?という心配が生じますが、データ自体は紐づけされたID上に保存されたままですので、新しいiPhoneが同じAppleIDならば、Suicaを再インストールすることで同じ残額のSuicaが表示されます。
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