目次
Walletアプリに取り込めるSuicaカードについて
Walletアプリには、現在自分が使っているSuicaならどんなものでも取り込めるの?
実は、下記のSuicaはApple Payに取り込むことが出来ません。
- Suica一体型のクレジットカード
- ゆうちょ等キャッシュカード一体型
- Suica定期券(高校・中学・小学生用通学定期)
- 小児用My Suica
- JR東日本以外で発売されたSuica
- 社員証・学生証と一体になったSuica
Suica一体型のクレジットカードやゆうちょ等キャッシュカード一体型は、駅の改札を通過する場合はカード1枚あればSuicaとしても利用できますが、Apple Payに登録する場合は、あくまでもクレジットカードとして登録されます。
それぞれSuica一体型にはなっていますが、Suica機能は使えないことになります。
また、「Apple Pay」のモバイルSuicaで通学定期を作成できるのは、大学生、大学院生、専門学生に限られます。
上記にあるように、小中高生の通学定期は「Apple Pay」のモバイルSuicaで発行することができません。
また、下記の状態のSuicaも取り込むことは出来ません。
- すでにApple Payに登録され、データ無効となったSuicaカード
- 解約してすでに払戻し済みで、無効となったSuicaカード
- Suicaチャージ残高が19,501円以上のSuicaカード
- 鉄道のご利用中(改札内)
- 氏名の異なるMy Suica
尚、取り込み可能なSuicaカードは、下記になります。
- Suica(無記名)
- My Suica(記名式)
- Suica定期券(通勤・大学生相当の通学)
- 記念Suica
SuicaカードからApple PayのSuicaに移行するとどうなる?
SuicaカードからApple PayのSuicaに移行した場合、移行元のSuicaカードは利用できなくなります。
元のSuicaは無効化されるので、また元のカード型に戻そうと思っても戻せません。移行後のSuicaカードは、価値のないプラスチック製のカードになってしまいます。
ですから、先日の「東京駅100年記念Suica」などは、Apple Payへ移行しないほうがお薦めです。
移行したら、無価値になってしまうので。
ですが、10年間使用しないとSuicaカードの方も使用できなくなるので、これらの記念Suicaも定期的に利用はした方がいいですね…
そして、Suicaカードを作った時に預けた500円のデポジットが心配になりますが、移行後のSuicaの電子マネーに加算されます
という事で、iPhone7/7 PlusとApple Watchの両方を所有していて、両方でSuicaを利用したいと思っても、同じSuicaカードを取り込んで使うことは出来ないということなります。
となると、
- iPhone7/7 Plusにインストールしたら、別のカード型のSuicaは利用できないの?
- iPhone7/7 PlusとApple Watchの両方では、Suicaは利用できないの?
となりますが、
基本的に、Suicaは複数の所有が可能なので、Suicaカード&デバイス内のSuica、違うデバイスでの複数のSuicaなど、それぞれ違ったシチュエーションでも取り込み&利用は可能です。
Suica機能付きクレジットカードはApple Payに対応しない?
JR東日本の「Apple PayでのSuicaご利用ガイド」には、「Suica機能付きクレジットカードはApple Payに対応せず、登録することができない。」となっています。
「Apple Pay」では、Suicaを定期券として利用できますが、現在使用しているSuica定期券の機能が付いたクレジットカードをそのまま「Apple Pay」に登録しようとしても、クレジットカードとしての登録になるのでSuica定期券機能は使えなくなるという事になります。
クレジットカードに付帯しているSuica定期券は、現在使用している定期券の期限が全て終了してから一旦オートチャージ設定を止めて、新たに別のSuicaカードを購入してから「Apple Pay」に登録し、再度定期券を購入し直すという事になります。
定期券の残り日数がかなり残っていたり、切替のタイミングが合わなかったりで、折角iPhone7以降のiPhoneを利用しているのに、そのまま「Suica一体型クレジットカード」でSuica定期券を利用している方はいませんか?
次のSuica定期券の更新を待つこと無く、そのままSuica定期券の情報を「Apple Pay」に引き継ぐことは可能です。
どういう事かというと、Suica一体型のクレジットカードから、定期券を含むSuica機能の情報だけを「普通のSuica」へ移行して、そのSuicaを「Apple Pay」へ登録するのです。
手順としては、
- みどりの窓口へ行く
- Suica機能付きクレジットカード内の定期券を、普通のSuicaへ移行したいと伝える
- 新たにSuicaを購入し、定期券のデータを移行する(要デポジット)
- 新たに作ったSuica定期券をApple Payへ登録する
となります。
こうすることで、更新日を待つこと無く定期券の情報を「Apple Pay」へ移行することができ、Suica機能付きクレジットカードも「Apple Pay」へクレジットカードとして登録できます。
また、一体型ではなくて定期券とクレジットカードを分けることによる利点も生まれます。
Suica一体型クレジットカードは、期限が残っているのに突然定期券が使えなくトラブルがあると聞いたことがあります。
理由としては、Suica機能部分の読み取り面が弱くて情報を読み込めなくなり、突然使用できなくなることがあるそうです。
Suica機能とクレジットカードを分離して「Apple Pay」に取り込む事で、このようなトラブルは無くなります。
また、定期券の継続処理を、わざわざ多機能券売機で行う必要がなくなります。
iPhoneのSuicaアプリ上で定期券の継続処理ができるので、手間がかからずに済みます。
Apple Payで複数のSuicaを取り込めるの?
勿論、iPhone7/7 Plusのアプリ内でも、Suicaを複数所有することが出来ます。
それはどういうケースかというと、例えば仕事用とプライベート用に分けることも可能だという事です。
但し、複数のSuicaを登録した場合、普段いつも使っているSuicaは、エクスプレスカードとして設定する必要があります。
1つしかSuicaをWalletアプリに取り込んでいない場合、そのSuicaが自動的にエクスプレスカードとして設定されますので、特に設定は必要ありません。
仮に、先に一つ登録して、後から登録したのを普段使いにしたい場合、設定画面からエクスプレスカードとして設定し直す必要があります。
その理由は、エクスプレスカードは一つしか設定できないからです。
エクスプレスカードとメインカードについて
では、エクスプレスカードとは何?
エクスプレスカードとは、Touch ID やパスコード不要で Suica を使えるカードのことです。
エクスプレスカードとしてSuicaを設定した場合、Walletアプリを起動したり、TouchIDでアプリを承認したりする必要が無いのです。
つまり、Suicaをエクスプレスカードと設定していると、iPhone7/7 Plusがスリープ状態になっていても、ICリーダーにかざすだけで改札を通過したり店舗で利用することが出来ます。
仮に、メインカードをiDやQUICPay対応のカードにしていたらどうなるか?
その場合でも、例えばコンビニで「Suica払い」と宣言すれば、そのままアプリを起動することもなく、TouchIDも不要で、リーダーにかざすだけで支払いが済みます。
メインカードに設定しているクレジットカードで支払う場合は、「iDやQUICPay対応のカードでの支払い」と宣言し、これもスリープ状態から、ホームボタンに指を置いてTouchIDで認証したら支払いが済みます。
メインカードに設定していないクレジットカードで支払う場合、まずWalletアプリを立ち上げてTouchIDで認証した後、「iDやQUICPay対応のカードでの支払い」と宣言し支払う必要があります。
メインカードとエクスプレスカードの両方をSuicaに指定するのもいいですが、クレジットカードでの支払いもよく利用するいう方は、メインカードにApple Pay対応のクレジットカードを設定し、エクスプレスカードにSuicaを設定した方が便利です。
そして、スリープ状態からWalletアプリを立ち上げるのは面倒なので、前もって「ホームボタンをダブルクリック」の設定にしておくと、メインカードに設定していないクレジットカードで支払う場合でも、ダブルクリックするだけでWalletアプリは立ち上がります。
「iPhoneX」の場合は、ホームボタンがないので、「右側のサイドボタンをダブルクリック」で「Walletアプリ」が立ち上がります。
ところで、手帳型ケースにPasmoとApple Pay設定をしたiPhone7/7 Plusを一緒に入れている場合、お互いが干渉してエラーになることが多いと聞きます。
その場合は、間に干渉を防ぐものを入れておくか、SuicaをiPhoneのエクスプレスカード設定から外すと干渉はしないようです。
そうすると、読み込み用のリーダーが近くにあっても、WalletアプリのSuicaは自動的に立ち上がらないので、自分で確認をした後に必要な方を使用する事ができます。
Suicaを使用する場合に、Walletアプリを立ち上げTouchIDで認証する必要があるのは、若干面倒くさくなりますが、エラーはなくなると思います。
Apple Payで注意すべき事
注意しておきたいのが、エクスプレスカード設定をしたiPhoneを、紛失したり盗まれたりした場合です。
iPhoneを失くしたり盗まれたりすること自体、非常に残念な状況ですが、画面ロックされていたとしても、iPhoneをかざせば決済が可能となるため、入金されている金額すべてを使われてしまう可能性が大きいということです。
ですから、エクスプレスカード設定したSuicaには、大きな金額の入金はしないほうがいいかもしれません。
因みに、Suicaへの入金(チャージ)限度額は2万円になります。
クレジットカードでSuicaにオートチャージ設定する場合も、設定金額はあまり大きな金額を設定しないほうがいいかもしれません。
少し前にも、この「オートチャージ」という言葉が出てきましたが、この「オートチャージ」とはどのような機能なんでしょう?
Suicaを改札やお店で利用するためには、前もってSuica内に電子マネーとしてお金を入金しておく必要があります。
そして、事前に金額設定をしておくことで、残高が少なくなった際に登録してあるクレジットカードなどから、自動的にお金が入金されるという仕組みです。
例えば、残金が1,000円になったら3,000円が自動的にSuicaに入金される、というような事前登録をしておく仕組みなんです。
オートチャージ設定をしておけば、一定の金額を下回ると自動的にお金がSuicaにチャージされるので、自分でその都度入金する必要が無く非常に便利です。
オートチャージで注意すべき事
このように、オートチャージは便利なんですが、気をつけないと痛い目に合う場合もあります。
というのは、事前に金額設定していると自動的にお金がチャージされるので、一体いくら使ったのかわからなくなる場合もあるからです。
何回オートチャージされたのか、何処かにしっかりメモをしておけばいいのですが、忙しかったりするとなかなかそういう訳にはいきません。
そして、「覚えているからいいや!」と思っていても、人間の記憶というものはあまりあてにならないのも事実です。
今月はかなり使ったはずなのに、自動的にお金が追加されてまだ残額が残っていたら…
つい調子に乗って使いすぎることもあります。
自分の使用した金額は、必ず定期的にチェックしましょう。
Suicaにオートチャージ出来るカードについて
現在、Suicaにオートチャージ出来るのは 、法人カードを除く「ビューカード」だけです。しかも、「ビューカード」はSuicaへのチャージでもポイントが貯まります。
Suicaを頻繁に利用する人は、「ビューカード」を所有することを考えたほうが得だと思います。
「ビューカード」にもいろいろな種類かありますが、お勧めなのは、
- ビックカメラSuicaカード
- ビュー・スイカカード
- JALカードSuica
- ルミネカード
- イオンSuicaカード
- ANA VISA Suicaカード
などです。
尚、Apple Payの利用ガイドは、JR東日本が公表しているにも詳しく書かれています。
「QUICPay」と「iD」について
Apple Payに登録出来るカードは、自動的に「QUICPay」か「iD」に割り当てられます。そして、Apple Payに登録可能な主なカードは下記になります。
因みに、Visaカードの場合、対応カード会社の発行するVISAならば「Walletアプリ」には登録出来ますが、使用方法が限られてしまいます。
「Walletアプリ」に登録したVisaカードは、店頭での支払いのみに対応しており、アプリ・webサイトでの支払いには対応していません。 「Walletアプリ」に登録したVisaカードからは、直接Suicaにはチャージできません。
VisaカードでSuicaにチャージするには「Suicaアプリ」への登録が必要になります。
尚、「Walletアプリ」には、最高で8枚までクレジットカードが登録できます。
「QUICPay」
- JCB
- Yahoo! JAPANカード
- 楽天カード
- ビューカード
- オリコカード
- クレディセゾン
- 三菱UFJニコスカード
- リクルートカード(Masita/Visaのみ)
- Amex
- ANAカード(JCB/ソラチカなど)
- エポスカード
- au WALLETクレジットカード
- TS CUBIC CARD
- ジャックス
- アプラス
- UCSカード
「iD」
- 三井住友カード
- イオンカード
- dカード
- ソフトバンクカード
- ライフカード
- ANAカード
(MasterCard/TOP&ClubQ PASMOマスターカード/VISA Suicaカード等) - ポケットカード
(P-oneカード・ファミマTカード等) - セディナカード
Apple PayでSuicaにチャージをした場合のカードポイントについて
ところで、Apple PayでSuicaにチャージをした場合、カード会社のポイントは付与されるのでしょうか?
カード会社の規約によってそれぞれ変わってきますが、やはりSuicaを普段使いする人にとってSuicaへのチャージでポイントが付くのは、大きなメリットになります。
通常、Suicaへのチャージでポイントが付くカードは、Apple PayのSuicaチャージでもポイントは付きます。
Apple PayのSuicaチャージによって、ポイントが付くまたは付かない主なカードは、下記になります。
Visaカード関しては、Suicaアプリに登録してからの利用になります。
「ポイント付与」
- ビューカード
- Yahoo! JAPANカード
- Tokyu Card ClubQ JMB Pasmo
- Orico Card THE POINT
- リクルートカード(JCB・VISA・MasterCard)
- セゾンカード インターナショナル
- セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード
- エポスカード
- ライフカード
- ANA VISA Suicaカード
- セディナカード
- オリコカード
- イオンカード
- アプラス
- ヤマダLABI ANAマイレージクラブカード セゾンアメリカン・エキスプレス
「ポイント付与なし」
- 楽天カード
- JCB
- 三井住友カード
- dカード
- au WALLETクレジットカード
- AMEX
- ポケットカード
(P-oneカード・ファミマTカード等)
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