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価格.com安心支払いサービスについて
「REX CARD(レックスカード)」は、価格.comや食べログなどを運営する「カカクコムグループ」が発行しているクレジットカードです。
そして、「価格.com」には、初めてのショップでも安心して買い物ができる「価格.com安心支払い」という決済方法があります。
簡単に言うと、初めて利用する店舗でちょっと不安だな~と感じるような場合でも、いくらかの手数料を「価格.com」に支払うことで、万一商品が届かなかった場合でも「価格.com」が料金を保証してくれるというシステムです。
このサービスを利用するには、まず価格.comのID登録(無料)が必要になります。
利点は下記の4つです。
- カード番号や口座番号などを、ショップに知らせることなく決済が可能
- 支払いから一定期間経過しても、商品が到着しない場合は返金処理
- クレジットカード払い、銀行振込、コンビニ支払いから、選択が可能
(※ショップにより、一部対応出来ない場合もあります) - インターネット決済なので、休日・夜間も手続きOK
普段よく利用している店舗から購入する場合、この決済システムを利用する必要はないと思います。
と言うのは、上記にもあるように、一定の手数料がかかるからです。
手数料の金額は、下記になります。
利用料金(1~9,999円) | 安心手数料 190円(税込205円) |
---|---|
利用料金(10,000~979,892円) | 安心手数料 1.9%(税込2.052%) |
手数料を支払いますので、このサービスを利用した場合の還元率は2.5%プラスされ、1.50%になります。
しかし、手数料分で相殺されるので、お得感を感じるサービスではありません。
あくまでも、「安心をお金で買う」というサービスなので、普段利用している範囲内で買い物をしているという方には、特に必要のないサービスかもしれません。
付帯保険について
この付帯保険についても、2017年7月から一部内容が変更されています。
以前は、「ショッピングプロテクション」と「国内旅行傷害保険・海外旅行傷害保険」の2つの内、どちらかの付帯保険を選択することができました。
2017年7月以降は、「ショッピングプロテクション」という安心して買い物をするための保険を、選ぶことができなくなりました。
必然的に、現在の「レックスカード」の付帯保険は、「国内旅行傷害保険・海外旅行傷害保険」のみになりました。
しかし、何の安心もなくなったのかというとそうではなくて、下記のショッピング関連や盗難関連の保険も付帯されています。
- ネット安心サービス
インターネットで不正利用されて身に覚えがない請求が届いたときに、ジャックスへの届出日から90日前までさかのぼり、不正利用による損害を補償するサービス
※ジャックスにて、第三者による不正利用が認められた場合に適用 - カード盗難保険
カードの紛失・盗難による不正使用の損害を、提出前60日・後60日の計121日間補償
※警察署への被害届の提出が必要
「国内旅行傷害保険・海外旅行傷害保険」の内容は、下記の通りです。
国内旅行傷害保険について
国内旅行をする際の下記に関わる費用を、カードにて事前払いを行った場合、国内での旅行に関わる下記の事故について傷害保険が適用されます。(利用付帯)
- 公共交通乗用具に搭乗中の怪我→公共交通乗用具の搭乗費用
- 宿泊施設内における火災/破裂/爆発による怪我→宿泊施設の宿泊費用
- 募集型企画旅行参加中の怪我→宿泊施設の宿泊費用
○対象 カードの本人会員および家族会員、会員の配偶者、生計を共にする同居の親族および別居の未婚の子で、旅行にかかわる交通費や宿泊費をカード決済した者のみが対象となります。
○補償内容と保険金額について
項目 | 補償金額 | 補償内容 |
---|---|---|
死亡 | 1,000万円 | 事故の日を含めて180日以内に亡くなった場合 |
後遺傷害保険金 | 30万円~1,000万円 | 事故の日を含めて180日以内に後遺障害を生じたとき、その程度に応じて補償 |
入院費用 | 日額5,000円 | 事故発生日より180日を限度として補償 |
手術費用 | 5万円/10万円/20万円 | 入院保険金を支払う場合で手術を受けられたとき手術の種類に応じて補償 |
通院費用 | 日額3,000円 | 事故発生日より180日以内で90日を限度として補償 |
※被保険者の故意または重大な過失など、場合によっては保険金の支払いを拒否されるケースもありますので、必ずカード会社へご確認下さい。
海外旅行傷害保険について
「レックスカード」には、最高2,000万円の海外旅行傷害保険が「自動付帯」されます。「利用付帯」の場合は、日本出発前に所持しているカードで支払った場合など、色々な条件が指定されますが、「自動付帯」の場合は、単にカードを所有するだけで保険が適用されます。
ということで、年会費無料のカードで、しかも海外旅行傷害保険が「自動付帯」されていることに関して言うと、非常にメリットの大きいクレジットカードになります。
○補償期間 一旅行(日本出発から帰国まで)あたり最長90日間
※3ヶ月以上の長期旅行に関しては適用されません。
○補償内容と保険金額について
項目 | 補償金額 | 補償内容 |
---|---|---|
傷害死亡 | 最高2,000万円 | 偶然な事故によるケガが原因で、事故の日を含めて180日以内に亡くなった場合 |
後遺傷害保険金 | 80~2,000万円 | 偶然な事故によるケガが原因で、事故の日を含めて180日以内に後遺障害を生じたとき、その程度に応じて補償 |
傷害治療費用 | 最高200万円 | 事故の日を含めて180日以内に偶然な事故によるケガが原因で医師の治療を受けた場合 |
疾病治療費用 | 最高200万円 | 疾病が原因で旅行期間終了後48時間以内に医師の治療を受けた場合、または特定の伝染病が原因で14日以内に医師の治療を開始した場合 |
賠償責任 | 最高2,000万円 | 他人の身体の障害、または他人の財物の破損、または紛失について法律上の賠償責任を負った場合 |
携行品損害免責(3,000円)[1旅行かつ1年間の限度額] | 最高20万円 | 携帯品が盗難、破損、火災などの偶然の事故にあって損害を受けた場合 |
救援者費用[1年間の限度額] | 最高200万円 | 捜索救助等が必要になった場合 |
Suicaへのチャージポイント付与について
「REX CARD」と「Suica」は、非常に相性が良いです。
「Suica」へのチャージ分も、「2,000円(税込)ごとに25ポイント」のポイント付与対象になります。以前は、「2,000円(税込)ごとに30ポイント」付与されていたのですが、2017年10月以降はポイント付与率が減らされています。
「Suica」はJR東日本が発行しているカードなので、関東地区だけで使えるカードだと思っている人が多いです。
ですが、「モバイルSuica」はJR東日本エリアだけではなく、PASMO/ICOCA/PiTaPa/SAPICA/Kitaca/TOICA/manaca/SUGOCA/nimoca/はやかけんなど、提携各エリアにおける鉄道・バス等でも利用できるので、実際には北海道から九州まで全国を網羅しています。
最近は、特に「Apple Pay」の稼働が始まってから、Suicaの重要性が増してきています。
Apple Payの詳細に関してはコチラ⇒「Apple Payについて」
「REX CARD」はVisaしか国際ブランドが搭載されていないので、「Walletアプリ」内でのチャージが出来ず「Apple Pay」の利便性が低めですが、「Suicaアプリ」に登録することで「Walletアプリ」内のSuicaにもチャージできます。
ということで、現在「モバイルSuica」にチャージしてポイントが貯まるクレジットカードも、かなりメリットが大きいです。
但し、Suicaにオートチャージが出来るクレジットカードは、現在「ビューカード」に限られているので、Suicaをよく利用するという方は「ビッグカメラSuicaカード」がお勧めです。
SMART ICOCAへのチャージポイント付与について
「REX CARD」は、「SMART ICOCA」へのチャージでもポイントが付与されます。チャージ分へのポイントは、「モバイルSuica」と同様に「2,000円(税込)ごとに25ポイント」になります。
「SMART ICOCA」が利用可能なエリアも、下記の通りに北海道から九州まで全国を網羅しています。
「SMART ICOCA」は、元々関西圏の電子マネーなので、特に関西圏にお住まいの方は持っている人が多いのですが、旅行や出張等で東京周辺に行かれる方も、上記にあるようにSuicaエリアでも利用できるので、非常に利便性が高くなっています。
またSuica同様に、セブンイレブンを始めとしたコンビニエンスストアや百貨店、マクドナルドやすき家などのチェーン飲食店、駅ナカの店舗でも利用できるので、この「SMART ICOCA」にチャージしてポイントが貯まるのは大きなメリットです。
日常的に「SMART ICOCA」を使っている人は、「REX CARD」でチャージをしないとポイントを損しているということです。
「レックスカード」のメリットとデメリット
「レックスカード」にはメリットがいくつもあります。
箇条書きにすると…
レックスカードのメリット
- 年会費無料
- 家族カードもETCカードも年会費無料
- 以前に比べ低くなったとは言え、今だに高還元率の1.25%
- 貯まったポイントは現金還元が可能
- JACCSモール経由でポイントアップ
- 価格.com安心支払いサービス提供(必要な方のみメリット)
- 最高2,000万円の海外旅行傷害保険が「自動付帯」
- 「Suica」と「SMART ICOCA」へのチャージにもポイント付与
では、こんないい事だらけの「レックスカード」にデメリットはあるのでしょうか?
まず一つデメリットになりそうなのが、ポイントの付与方法です。
「レックスカード」のポイントは、月間のカードショッピングご利用合計金額2,000円(税込)ごとに25ポイント付与されます。
ということは、利用金額合計を2,000円で割った端数が2,000円以下なら、その利用金額分は切り捨てられてしまいます。
利用金額の交換方法が、100円とか200円毎の小さな金額がポイント付与単位ならかなり大きなメリットになりますが、2,000円単位となると切り捨てられるポイントが多くなりそうです。
一つの救いは、1回の買い物ごとではなく月の合計金額に対してなので、切り捨てられるのは1回のみになることです。
これはデメリットと言えるかどうかはわかりませんが、電子マネーへのチャージポイント付与が「Suica」と「SMART ICOCA」のみで、「nanaco」のチャージではポイントが付与されないという事です。
なにしろ、「nanaco」のチャージでポイントが付与されるカードは、非常にメリットが大きいので、「レックスカード」でも同様に付与されれば無敵のカードになるのだが…
という希望的観測から考えてデメリットじゃないかと、個人的に思っているだけの話です。
もちろん、「Suica」へのチャージでポイントが貯まるのは、「Apple Pay」の重要性が増す中で大きなメリットであることは間違いありません。
結論として、「レックスカード」は、あまりデメリットのない非常に優秀なクレジットカードということになります。